糖尿病?内分泌?代謝内科(内科学第1講座)
講座の概要
本講座は、本学設立と時を同じくして1945年に開講されました。以来、南條輝巳男教授、岩鶴龍三教授、溝口輝彦教授、宮村敬教授、南條輝志男教授、赤水尚史教授を経て、2020年8月から第7代目教授として松岡孝昭が就任しています。本講座は当初学内で唯一の内科学講座として、内科学全般を担当しておりました。第3代の溝口教授から、糖尿病内分泌代謝分野を中心に教育?研究?診療に携わってきました。この方針は、現在の松岡教授においても引き継がれています。例えば診療においては、多くのスタッフが内分泌代謝?糖尿病分野の専門医のみならず、総合内科の専門医を同時に有しており、患者さんを多面的かつ総合的に診ることができます。学生や若手医師の教育?指導においても専門的でかつ高度な総合的医療を行うことができる人材養成を行っています。研究面においても、糖尿病、内分泌領域を中心にした研究を推進しています。このような活動を通じて、1)人材育成、2)専門分野の教育?研究、3)高度な診療体制という、3つの大きな課題に取り組んでいます。
スタッフ紹介(2024年4月現在)
役職 | 氏名 | |
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教授 | 松岡 孝昭 | 平成3年 高知医科大学卒 |
准教授 | 森田 修平 | 平成12年 和歌山県立医大卒 |
講師(病態栄養治療部) | 石橋 達也 | 平成13年 自治医科大卒 |
講師 | 古川 安志 | 平成14年 和歌山県立医大卒 |
講師 | 竹島 健 | 平成18年 山梨大学医学部卒 |
講師 | 下 直樹 | 平成19年 大阪大学医学部卒 |
助教 | 栗本 千晶 | 平成24年 和歌山県立医大卒 |
助教 | 辻 智也 | 平成25年 和歌山県立医大卒 |
助教 | 中尾 友美 | 平成26年 和歌山県立医大卒 |
助教(臨床検査医学) | 北原 千愛 | 平成27年 和歌山県立医大卒 |
助教 | 北 将典 | 平成28年 和歌山県立医大卒 |
助教 | 西 伸幸 | 平成28年 和歌山県立医大卒 |
学内助教 | 上野山 仁美 | 平成28年 秋田大学医学部卒 |
学内助教 | 岩橋 真子 | 平成30年 和歌山県立医大卒 |
学内助教 | 永野 理紗 | 365体育app3年 和歌山県立医大卒 |
学内助教 | 奥 尚子 | 365体育app4年 和歌山県立医大卒 |
学内助教 | 田村 麻衣子 | 365体育app4年 富山大学医学部卒 |
学内助教 | 中野 雄斗 | 365体育app4年 和歌山県立医大卒 |
非常勤講師 | 岩倉 浩 | 平成8年 京都大学医学部卒 |
非常勤医師 | 森下 晃 | 365体育app4年 和歌山県立医大卒 |
研究概要
糖尿病の病態は複雑であり未だ解明されていない部分が多くあります。早期から糖尿病をしっかり治療するとインスリン分泌細胞である膵β細胞の機能が保持?改善され、将来にわたっての血糖コントロールが比較的容易になることは広く知られています。糖尿病状態で膵β細胞が障害される主な要因としては高血糖が挙げられます。これは"膵β細胞糖毒性"として認識されており、我々は、「何故、糖尿病で膵β細胞が障害されるのか?」を、molecular mechanismから解明しようと研究しています。
内分泌学分野においては、甲状腺を中心にバセドウ病の病態?病因に関する研究、甲状腺クリーゼの臨床的研究のほか、新規ホルモン?グレリンに関して神経内分泌、糖尿病?肥満、などに関して基礎的?臨床的研究を行っています。これらの研究を通じて、臨床研究家(Physician scientist)の人材育成に力を注いでいます。
診療概要
当科は、糖尿病?内分泌?代謝を標榜しており、診療分野は糖尿病、甲状腺疾患、視床下部?下垂体疾患、副腎疾患、膵内分泌腫瘍、カルシウム代謝異常、肥満症、メタボリック症候群と多岐にわたります。
糖尿病においては、1型糖尿病やインスリン持続注入ポンプ療法(SAP)、妊娠糖尿病の血糖管理、人工膵臓を用いた周術期血糖管理を含め、専門性の高い診療を行っています。また、下垂体疾患、甲状腺疾患、肥満症、骨代謝疾患についての専門外来や、肥満症専門医のチームにより高度で専門的な医療を提供することを目指しています
糖尿病、内分泌?代謝疾患の専門的診療向上のために
糖尿病はインスリン分泌の低下とインスリン感受性の低下とが密接に関わりあって、その病像ができあがります。患者さん個人の特性を評価し、それに応じた適切なテーラーメイドの治療法を選択することにより、長期間にわたり良好な血糖コントロール状態を維持することができます。また、定期的に合併症の検索を行い 適切に対処すること、糖尿病とは直接には関係のない悪性腫瘍など他疾患の併発を見逃さないことが重要と考えられます。 当科では、外来診療で治療目標の達成が困難な場合は2週間の糖尿病教育入院を設けています。その他、1型糖尿病におけるインスリンポンプ療法(SAP療法)、糖尿病合併妊娠における血糖管理、周術期の血糖管理を目的とする入院も対応しています。
- 糖尿病患者の長期?継続的診療を円滑に行うために、糖尿病整理カルテを作製し使用しています。
- 栄養士、薬剤師、看護師などのスタッフとともに、平日は毎日糖尿病教室を開催し、外来および入院中の糖尿病患者の療養指導を行っています。
- 甲状腺疾患の診断に必須である甲状腺超音波検査および吸引生検細胞診を当科独自に実施しています。
1.外来診療について
当科では、下記のような専門外来を設けています。
- 糖尿病専門外来:いずれの診察室においても糖尿病診療が行われている。現在、定期的に通院している糖尿病患者数は約 4200 名です。
- 甲状腺専門外来:月曜日?火曜日
- 肥満専門外来:水曜日
- 副腎疾患専門外来:火曜日
- 下垂体疾患専門外来:月曜日、火曜日
- 骨?カルシウム代謝専門外来:木曜日
最近の当科外来受診者数は年間延べ 5800 名程度となっています。
2.入院診療について
当科では糖尿病の他、多様な疾患の患者が入院治療しています。糖尿病経過中に悪性腫瘍や脳?心血管障害など他疾患を併発した場合にも、他科と連携しながら診療を行います。また、外科手術などで他の診療科に入院中の糖尿病患者の血糖管理を依頼されることも多く、常時約60名の共観患者を診療しています。
最近の年間延入院患者数は 4000名 前後です。
3.当科医師による検査?処置実施例数の推移
最近の当科による検査?治療年間実施数は以下のとおりです。
- 甲状腺エコー(520例)
- 下垂体前葉3者負荷試験(42例)
- SAP(センサー付きインスリンポンプ)導入(6例)
- 人工膵臓治療(1例)
スタッフの専門医?指導医に関する紹介
役職 | 氏名 | 学会認定 |
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教授 | 松岡 孝昭 | 日本内科学会 認定内科医&指導医 日本糖尿病学会 専門医&指導医 日本内分泌学会 専門医&指導医 日本医師会認定産業医 |
准教授 | 森田 修平 | 日本内科学会 総合内科専門医&指導医 日本糖尿病学会 専門医&指導医 日本内分泌学会 専門医 日本神経学会 神経内科専門医&指導医 |
講師 (病態栄養治療部) |
石橋 達也 | 日本内科学会 総合内科専門医 日本糖尿病学会 専門医&指導医 日本内分泌学会 専門医&指導医 日本臨床栄養代謝学会 認定医 |
講師 | 古川 安志 | 日本内科学会 認定内科医 日本糖尿病学会 専門医&指導医 日本内分泌学会 専門医&指導医 日本甲状腺学会 専門医 |
講師 | 竹島 健 | 日本内科学会 認定内科医 日本糖尿病学会 専門医&指導医 日本内分泌学会 専門医&指導医 日本甲状腺学会 専門医 |
講師 | 下 直樹 | 日本内科学会 認定内科医 |
助教 | 栗本 千晶 | 日本内科学会 認定内科医 日本糖尿病学会 専門医 日本内分泌学会 専門医 |
助教 | 辻 智也 | 日本内科学会 認定内科医 日本糖尿病学会 専門医 日本内分泌学会 専門医 |
助教 | 中尾 友美 | 日本内科学会 認定内科医 日本糖尿病学会 専門医 |
助教 (臨床検査医学) |
北原 千愛 | 日本内科学会 認定内科医 日本糖尿病学会 専門医 |
助教 | 北 将典 | 日本内科学会 内科専門医 内分泌代謝?糖尿病内科(領域)専門医 |
助教 | 西 伸幸 | 日本内科学会 内科専門医 内分泌代謝?糖尿病内科(領域)専門医 |
学内助教 | 上野山 仁美 | |
学内助教 | 岩橋 真子 | |
学内助教 | 永野 理紗 | |
学内助教 | 奥 尚子 | |
学内助教 | 田村 麻衣子 | |
学内助教 | 中野 雄斗 | |
非常勤講師 | 岩倉 浩 | 日本内科学会 総合内科専門医 日本糖尿病学会 専門医&指導医 日本内分泌学会 専門医&指導医 |
非常勤医師 | 森下 晃 |
関連病院
日本 内科学会 |
日本 糖尿病学会 |
日本 内分泌学会 |
日本 甲状腺学会 |
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和歌山県立 医科大学 |
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和歌山 ろうさい病院 |
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紀南病院 | ●¶ | ● | ● | |
ひだか病院 | ● | ● | ||
公立那賀病院 | ● | ● | ||
済生会 和歌山病院 |
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●:当科専門医が指導し専門医研修ができる認定教育施設(認定専門医施設)
¶ :日本内科学会教育病院
関連リンク
- 和歌山県立医科大学附属病院 糖尿病?内分泌代謝内科のページはこちら
- 内科学第一講座のホームページはこちら
※リンク先のページは内科学第一講座の責任において作成されています。