ここから本文です
胆膵グループ
超音波内視鏡検査(EUS)による診断
EUSは超音波(エコー)装置を有する内視鏡で、消化管の内腔から胆道や膵臓などへ近接して観察が行えるため、より詳細に病変を観察することができます。
微小な病変の観察に関して、EUSはCTなど他の画像検査より優れています。そのため、CTやMRIでは認識できないほどの小さな膵癌であっても、EUSであれば診断することができます。
当院では最先端の高解像度超音波観測装置 アリエッタを2018年より導入し、小膵癌の診断が増えてきました。観察機器の進歩によりシェアウェーブ測定による膵実質の硬度測定が可能となり、慢性膵炎の診断に応用しています。このようにEUSは胆膵疾患の診断において必要不可欠な検査となっています。
EUSによる小膵癌の診断
【左:CT画像】【右:EUS画像】
左のCTで膵に腫瘍は見られません。右のEUSでは径9mmの膵癌(黄色▲部分)を診断可能でした。
シェアウェーブ測定による慢性膵炎の診断
シェアウェーブ測定により膵実質の硬度を計測し、慢性膵炎の診断を行います。